ここ1週間や10日、普段どおりの冬が戻ってきて
雪はねに追われる毎日ですね。
今日は担当の注目本を紹介します。
「教室の悪魔〜見えない「いじめ」を解決するために 」
著者 山脇 由貴子 出版社 ポプラ社
価格 924円(税込)

「いじめられる方にも少しは問題がある」。テレビや新聞で識者が、よく使うコトバ。しかし、その認識は間違っている。少なくても、現代のいじめには適用されない。問題も原因も、今のいじめには無い。あるのはただ、ちょっとしたきっかけに過ぎない。誰もが被害者になる可能性があるのだ。
いじめは進化している。より狡猾に。より残虐に。子どもの柔軟な脳は、あらゆる方法を駆使してターゲットを追い込んでいく。援交しまくっているとか、親兄弟の誹謗中傷が携帯メールで学校中に送る。ゴキブリ入りの給食を食べさせる。クラスの全員が毎日「まだ生きてるの?」「いつ死ぬの?」と声を掛ける。
昔のいじめは被害者と加害者と傍観者がいた。いまや傍観は許されない。クラス全員が加害者。ひとたび、加害者に情けでもかけようものなら、翌日からは自分がいじめられる。昨日の被害者からも「死ね」と言われるのだ。
本書を読むと、自分が知っているいじめの範疇を超えている現実に、唖然とさせられる。著者は数々の事件を解決に導いてきた東京都児童相談センターの児童心理士。いじめをどう見つけるか。学校と敵対関係にならずに、子どもをまた同じ学校に通わすにはどうすればよいか。この本は悩める親や教師へ送るいじめの“処方箋”だ。
